(研究リリース)エゴマ油と柑橘パウダーの配合剤
エゴマ油と柑橘パウダーの配合剤摂取が加齢に伴う認知機能の低下を抑制することを確認
―2022年1月19日Food & Functionに論文受理―
国立大学法人島根大学(学長:服部 泰直)と株式会社三協ホールディングス(代表取締役社長:石川 俊光)は、Food & Functionに以下の内容を論文掲載いたしました。
本研究では(株)三協ホールディングスと島根大学が共同開発したエゴマ油1.47mlとポンカンパウダー1.12gを配合したソフトカプセル剤を使用し、12ヶ月のランダム化二重盲検並行群間試験を実施しました。エゴマ油のα-リノレン酸とポンカンに含まれるフラボノイドの相乗効果により、従来よりも低用量のエゴマ油で血清脳由来神経栄養因子と抗酸化能を高め、赤血球細胞膜中のω-3脂肪酸レベルを上げることにより、健康な高齢者の加齢に伴う認知障害を改善することを確認しました。
本研究成果は2022年2月17日にFood & Functionに掲載されました。
掲載先URL : https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2022/fo/d1fo03508h
論文タイトル
Perilla seed oil in combination with the nobiletin-rich ponkan powder enhances cognitive function in healthy elderly Japanese individuals: Possible supplement for brain health in the elderly
筆頭著者、研究責任者 : 橋本 道男(国立大学法人島根大学 医学部 環境生理学講座客員教授)
共同研究者 : 株式会社三協ホールディングス、島根大学医学部、株式会社オーサン
エゴマ油
エゴマは島根県川本町の特産品です。エゴマ油には必須脂肪酸(オメガ3)であるα-リノレン酸が豊富に含まれていることから、近年、健康食品として非常に注目されています。
三協は2018年に川本町に新工場を設立し、エゴマを活用した製品の開発にも取り組んでいます。